車の整備術>エアコンのガス補充と漏れ止め剤の効果的活用法

車のエアコンのガスは、7〜8年を過ぎたあたりからごく微量ずつ
漏れ始め、毎年春にガス補充が必要になることがあります。
車の場合は、家庭用のエアコンと違って、エンジンの振動の中で動
作しているので、継ぎ手のOリングが硬化してくると、この部分か
らガスが漏れ始めます。

ガスチャージをするときに必要なものは、ゲージマニホールドとサ
ービス缶バルブです。R134aであれば高低圧用のクイックカプ
ラーが必要です。これらのパーツはヤフオクなどで簡単に入手でき
ます。R134aの200g缶も1本300円くらいです。
手順は、ゲージマニホールドの高低圧バルブを閉めておき、高低圧
のカプラーを、車の高低圧のラインにそれぞれ接続します。
低圧バルブを少し緩めて、低圧ホース内の空気を追い出します。
真ん中の黄色いホースの先に、サービス缶バルブを取り付け、R13
4aのサービス缶をつけます。
ねじを締めこんで、缶の封を切り、ゲージマニホールドのエアパー
ジ用のムシを押して、チャージホースのエアーを抜きます。

エンジンを回して、エアコンを最強にして、窓ガラスはすべて開け
ておきます。
低圧のバルブを開けると、ガスが入っていきます。この時缶をぬる
ま湯につけると、スムースに入ります。注意点は缶を逆さにしない
ことです。
まったく、効かない状態からでしたら、200g缶2本入れればOKで
す。この時高圧は外気温にもよりますが、12〜22barを指すはず
です。低圧は1.0〜2.2barが正常です。
補充2〜3回に1回程度、循環オイルも補充します。
非制御式コンプレッサー付エアコンの場合は、低圧が正常で高圧が
高いのはガスの過充填、低圧が高く高圧が低いのはコンプレッサーの
不良、低圧が正常で高圧が低いのはガスの不足、両方低いのはエバポ
レーターの氷結、コンデンサー後ろの高低圧の詰まり、低圧が低く高
圧が高いのはコンデンサーのつまりです。

当然補充で直るのは、システムが正常のときだけです。
微量のもれでしたら、漏れ止め剤の使用をお勧めします。ポリマー
系のものは、水と反応して固まるので、ドライヤーの中が詰まリます
ので使用しないでください。後にエアコンの修理もできなくなります。
お勧めは、ノンポリマータイプで、油膜を形成して漏れを止めるもの
です。これなら、ドライヤーのつまりもなく、後のエアコンの修理も
でき、安心して使えます。

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