車の整備術>危険を回避するブレーキフルードの交換意義

ブレーキフルードは、定期的な交換を必要とする消耗品です。
交換しないでいると、最悪の場合、山道でブレーキが使用不能とな
って大変危険です。
どうしてこうなるかと言うと、山道などでブレーキを多用すると、
摩擦熱によって、ブレーキ本体の温度が上がり、フルードの温度も
高温になります。その温度が沸点を超えると、フルードの一部が蒸
発して気体になり、油圧の力が気体を圧縮するのに使われて、本来
のブレーキの力が伝わらなくなります。

ブレーキフルードは、水分を吸収すると沸点が急に下がってきます
ので、古いフルードを使っているのは、危険極まりないと言えます。
交換方法は、エンジンルーム内のマスターシリンダーの古いフルー
ドを浣腸器のような物で吸い上げ、中をきれいなウエスで拭いてお
きます。
新しく入れるフルードは、メーカーの規定のものを入れますが、普
通の使用なら、DOT4でなくてもDOT3でも充分です。
新しいフルードをリザーバーに入れて、運転席から遠いホイールか
ら順にエア抜きをします。

このエア抜き作業は、ブリーダーに透明なチューブをつけて、2人
作業となりますが、ワンマンブリーダーを使えば1人でできます。
これは中にバルブが入っていて、逆流しないので、ブレーキを踏ん
だり離したりしているだけで、エア抜きができます。
4輪ともエア抜きしたら、リザーバーに液を規定量いれて、蓋をす
れば終了です。

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