車の整備術>車を止める性能を担うブレーキの点検と交換のコツ

車を安全に止めるために、なくてはならないのがブレーキシステム
です。最近の車は、前後ともディスクブレーキが主流だと思います。
ディスクローターをまたぐ形で、キャリパーが付いていて、キャリ
パー内にパッドが付いてます。
パッドは摩擦材でできていて、パッドが減ってくるとインジケータ
ーがディスクローターに当って、ブレーキをかけるとキーキー鳴る
ようになります。または、BMWのように、センサーがついていて、
運転席のインパネにランプが付くものもあります。

交換作業はジャッキアップして、ウマをかませ、タイヤを外し、キ
ャリパーの下部のねじを外し、上部を緩めると跳ね上げてパッドの
交換ができるものが多いですが、方式がいろいろありますので、サ
ービスマニュアルなどを参照されるのが間違いありません。
大切なのは、新しいパッドを入れるときに、ピストンをいっぱいに
戻すことです。専用工具がなくても、古いパッドをはさんで大きめ
のドライバーなどで少しずつこじってやると収まります。できるだ
けまっすぐに押すようにします。

このときにリザーバーに液が押し戻されて増えるのであふれないよ
うにします。あふれそうなときはブリーダーかリザーバーで抜きま
す。
また、キャリパーが動くガイドになっているスライドピンを外して
きれいにし、新しいブレーキグリスを塗布して、組み付けます。
パッドやシムや可動部にもブレーキグリスを薄く塗るのを忘れない
ようにします。
パッドの交換が終わったら、ブレーキフルード交換の項に記してあ
る手順により、エア抜きを行います。

ブレーキパッドを新品に入れ替えた直後は、ブレーキディスクとの
当たりが悪いため、効きが甘くなります。ローターとのなじみがで
るまで少しの間、慣らし運転とします。
ブレーキパッドには、純正品のほかに、スポーツパッドというもの
があります。スポーツ走行以外でも、普通の人が使っても効きが良
くなります。純正品と比べると、値段が高いことや、寿命が短いこ
と、その分カスが多くでるので、ホイールがすぐに真っ黒になるな
どの欠点もあります。

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